シラノ・ド・ベルジュラック

筋は知っていたけれどちゃんとオリジナルを読んだことがなくて、このたびわけあって読んだんですが。

読んでる間中ずっと、なんでみんなしてこんな鈍感わがまま女ロクサーヌに惚れるんだよお前らの目は節穴か。とか、シラノお人よしすぎだし男が顔のことでぐちぐち言ってんなよ。とか、クリスチャンお前シラノにおんぶにだっこで情けなくないのかよちょっとは頭使えよ。とか、事前に予想していた「ちょっと切ない純愛物語」とは全然逆の方向(私の感情が)でびっくりしましたが、最後の最後で全部、ロクサーヌってばかわいいじゃん。とか、クリスチャンあんた漢だよ。とか、シラノよくやったシラノ。とかいい感じに落とし込まれてて、結局は予想通りの、ちょっと切ない純愛にきゅーっときて、よかった。