杉田敏のビジネス英語クリニック at 六本木ヒルズ
今日は六本木ヒルズのアカデミーヒルズにて,AERA English無料公開セミナー「杉田敏のビジネス英語クリニック」に行ってきました。
やさビジを聞き始めてから15年近くを経て,初めてナマ杉田先生を見ることができ,感激です。ラジオそのままの語り口+ジョーク多め風味といった感じで,予想通りの感じであるとともにお茶目な面を垣間見ることができ,ますますファンになってしまいました。
内容は大きくわけて二部構成で,第一部は具体的なシチュエーションごとに,対処の方法や言い回しなどを会場に選択させていき,第二部はAERA Englishの正副編集長も登場して,各種ジョークを紹介した後に会場からの質問に答えるというものでした。
いくつか印象深かったお話。
- クレームの言い方
- 自分の感情や文句をぶつけるのではなく,例えばレストランだったらsoup was too salty等,具体的な事実をできるだけ冷静に言うこと。レストランにおけるウェイターのように,明らかに自分より立場の弱い人(自分に対して文句を言い返すことのできない立場の人)に対するとき,人の品性が問われる。ここであまりにきつい物言いをすると,大人気ない印象を周囲にあたえてしまう。
- The Three Rules of the British Foreign Office
- Never tell a lie.
- Never betray a confidence.
- Never pass up a chance to go to the toilet.
- お手洗いの場所を尋ねる表現
- 好ましいもの…Will you please tell me where the wash room is?
- May I BORROW your restroom? は日本人に多い間違いということでよく紹介されるが,一概にそうとも言い切れない。教養ある米国人でもこのように言う場合もある。(ただしその割合は50:50くらい? 非ネイティブとしては言わないほうが無難かも。)
- I need a bio break. は会議中などで使われた新しい表現。
- 英語のユーモア
- 各種ジョークを紹介&解説。しかし杉田先生お気に入りのターザンジョーク(曰く「私はこれで2時間ぐらい笑ったんですけれどねぇ」)が今いち受けなくて,先生ちょっと寂しそう。かわいい←すみません。
- 失敗を恐れるな
- 失敗をすればするほど,上達曲線は上へ上へと上がっていく。
- ノンネイティブと英語で話すときの注意点
- ある程度の知識・共通認識を前提とする表現を使わない。
- 米語・英語特有の表現などにも注意。米語では性差関係なく"You guys ..."(あなたたちは…)を使うが,英国をはじめとする他の国では,それを聞いて女性が不愉快に思う場合もある。toiletは英国ではふつうに使われるが,米国では「便器」という感じで下品な印象,等。
- 勉強する時間はどうやって見つける?
- 勉強時間を見つけようとしたってそんなものは見つからない。勉強時間は作るものである。そしてそのためには別のことを犠牲にしなくてはならない。飲みに行く時間,寝る時間,家族との団欒の時間など,生活の行動パターンを見直して,自分でやるべき時間を作ることが必要。(逆に言えば,そうやって作り出すことができない程度のプライオリティならば,別にやらなくてもいいんじゃないの?)
とくに最後のお話がぐっと来ました。わかっちゃいるけどなかなかできないこの現実。でもとにかく今日は時間を作って,アメリカ口語教本のシャドーイングなどをやりました。