Weekend Japanology

nemunemu2005-06-11

最近仕事がテンパって英語学習が停滞気味なのですが、「Weekend Japanology」と「テレビで留学!」に関してはほぼ毎週楽しみに見ています。

Weekend Japanology の先週のテーマは日本の数学。今まででもとくにおもしろかったです。日本人ゲストの数学者の方が真摯に数学を愛している様がひしひしと伝わってきました。英語も非常に聞き取りやすかったです。テンポは大事だなぁと思いました。

「数学は美しいのだー」というのがゲストの方の一貫した主張でして、mathematics と beauty という単語はあんまり関係ある感じがしないというピーター・バラカン氏をさえぎり、それじゃあ証明してみせましょうとホワイトボードに向かいます。

この「証明」にも感動しちゃいました。定番ネタなのかもしれませんが、

  • 1の2乗=1
  • 2の2乗=1+3
  • 3の2乗=1+3+5
  • 4の2乗=1+3+5+7…

この法則が永遠に続く。これだけでも美しいのですが、さらにその証明方法が美しい(図参照)。とか。2乗をsquareってそのまんまでいいなぁ。とか。

曰く、最近は日本人の数学力が落ちているといわれるが、日本人は本来的には数学に向いていると思う。なぜなら日本人は esthetic sensitivity が優れているからである。数学の問題を解くというのは、頂上にある美しい花を摘むために山に登るのと同じである。花の美しさがわからなければ、山に登ろうという動機がなくなってしまうでしょう? …と、とにかく熱いお方でした。

日本の数字の数え方がシンプルで優れているとも主張しておられました。たとえば「81」というのに、英語だと eighty と one を覚えなくてはならないけれども、日本語だったら八・十・一と分解できるのでわかりやすい。日本でかなり昔から一般市民にまで和算が浸透していた理由のひとつは、このシンプルさである。というのは、なるほどーと思いましたよ。

金曜日深夜0時50分から、おすすめです。

追記:
ゲストの方は、藤原正彦さんという数学者の方でした。一般向けの本もいろいろ出しておられるようなので、読んでみようと思います。