2月3日,大好きな祖父が亡くなりました。94歳でした。
認知症で,さっき会った人も食べたことも忘れてしまうのに,入院中に「病院のスタッフがとてもよくしてくれてありがたい」と私たちに報告したり,ほとんど声がでなくなってもお世話してくれる方や私たちに「どうもありがとう」とお礼を言ったり,自分が危篤に近い状態なのに祖母の体調を心配したりする,とてもやさしい人でした。


去年の秋に皆が集まったとき,めずらしく寝る前までそのことを覚えていたらしく,祖母に「今日はみんながいて楽しかったねえ」と言っていたそうで,いい思い出ができてよかったなあと。


最後のほうはもう話そうとしても声が出なくなり,できるだけのことをしてあげたいのに何をしたらいいかわからなくて,悲しく思ったりもしましたが,でもいちばん最後に意識があったときには,口だけ動かして「こんにちは」と言ってくれました。
最期はほんとに眠るように,すぅっと亡くなりました。苦しまなくてよかった。


病院の方たちもとてもよくしてくれて,亡くなった後に帰宅するとき,先生や看護師さんはもちろん,介護担当の方たちまで見送ってくれました。


長生きしたからそれで満足というわけには全然いかなくて,さびしくてたまらないですが,でも,幸せな最期だったと思います。